

先日、祖父の夢を見ました。
亡くなってから、もぅ何年も経つのですが
祖父は時々、私の夢に出て来てくれます。
夢の中で会う祖父は、本当に楽しそうで・・・
私の隣に座り、いつも楽器を弾いています。
祖父は生前、音楽関係の仕事に携わっていて
私が音楽に興味を持ち、楽器が大好きになったのは
きっと祖父の影響だったと思います。
祖父の家には、
ピアノとチェロとクラシックギターがありました。
幼い頃、祖父が弾いてくれた
ショパンの『幻想即興曲』を聴いた時
ドラマチックなメロディーと美しく力強いピアノの音色に
今まで感じたことがないほど感激して・・・
それがきっかけで、私もピアノを始めたことを思い出します。
今回、祖父は夢の中で・・・
ウクレレを弾いていました。
生前は、祖父がウクレレを弾いている姿は見たことがないのですが
夢の中の祖父は
とっても楽しそうに、そして優しく明るい音色で
ウクレレを奏でていました。
ニコニコ笑いながら、祖父は
「千春ちゃん・・・音楽は、楽しむのが一番だよ。
だって、『音楽』は『音を楽しむ』と書くでしょ?
よ~く音を聴いてごらん・・・
耳を澄まして、音だけを聴いていると
体に音がしみ込んでくるような感覚になって
とっても楽しくなるよ」
そぅ、私に話してくれました。
その時に弾いてくれた祖父のウクレレの音色が
とても心地よくて・・・
あんな風に、私もウクレレを弾けるようになりたいと思いました。
そして、優しくて、それでいて芯のあるウクレレの音色のような・・・
そんなhulaを踊れるようになりたいと思ったりもしました。
その夢から目覚めた時
以前、フラ・マスター でもある クム S氏 から伺ったお話を思い出しました。
クム S の高祖父(祖父母の祖父)は
カメハメハ4世からリリウオカラニ女王まで仕えた、
最後まで生き残った宮廷チャンターでいらっしゃいました。
ただ、クム S が生まれる前に亡くなられているため、
高祖父のことはほとんどご存知なかったとのこと。
当時は、世の中の誰も hula や chant に興味を持たず
ご家族でさえも、oli を唱えることはなかったそうです。
でも、なぜか・・・クム S は
hula や Hawaii語に興味があり
ご近所のお年寄りにせがんでは教わっていらっしゃいました。
そんな中、10代の時
祖母の家で、高祖父の oli が録音された古いレコードを見つけ
それを真似て独学で oli の練習を始めます。
そして、ある日・・・クムは夢を見たのです。
夢の中で、クムが小さな部屋にいらっしゃると
裏口から背の低い数人の老人が入って来ました。
クムがoli を唱えると、彼らは無言で部屋から出て行ったのです。
それから数か月後、クムは同じ夢を見ました。
そして、また数か月後、3度目の夢を見た時、
クムがoli を唱え終えると
1人の老人が クム に近付き、ハグをしてくれたのです。
それは確かに夢だったのですが
クム は、その老人の髭が自分の頬に触れる感触を確かに感じ
今でも、はっきりと覚えていらっしゃるそうなのです。
その不思議な夢の後、
クム は祖母の家で古い写真を見つけ
そこに写っていたのが、夢の中の老人・・・クム の高祖父でした。
その時、クム は自分のoli が彼に認められたことを知り
涙が止まらなかったそうです。
ハワイアンにとって、
夢はとても興味深いものであり
祖先が夢に現れるということは
「学びのひとつ」であると言われています。
夢の中で教わり、伝えられ、気付かされることは多く
ジョージ・ナオペやイオラニ・ルアヒネといった
フラ・マスターもまた、
スタジオ内だけで hula を学んだのではなく
夢の中でも、さまざまなことを学んだと聞いています。
そう考えると、
観客や自分のためだけではなく
見えない空間や見えない人のために踊る hula もある
という意識を持つことも必要なのだと感じます。
実際に、真っ暗闇の中で踊る hula も伝承されていて
それは
自身を見つめ、先祖が与えてくれるものを受信するための hula
という認識があるようです。
日本でも
お盆や法事、お墓参り、そして初詣に初夢・・・
少しずつ、ハワイとは違っているとしても
祖先を敬い、
「見えないもの」を大切に慈しむ心は
きっと同じなのだと感じて・・・
「日本人がずっと大切にしてきたことを
これからも守っていくこと」
それもまた
hula の学びに通じるのだと、何だか新鮮な気持ちになります。
今は祖母とともに、鎌倉のお墓に眠っている祖父・・・
久しぶりに、祖父に会いに行ってこようと思います^^
なんだか、長くなってしまって申し訳ありません(>_<)
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。