

カウアイ島滞在記 ⑥ (←クリックしてご覧いただけます)
の続きです。
プリンスヴィルで宿泊した翌日は
北海岸を走る560号線の終点 Kē’ē Beach (ケエ・ビーチ) へ。
こちらは隠れ家的なビーチとして知られているため
駐車場はいつも大混雑・・・とのことでしたから
早めに訪れました。
でも、既にいっぱいで・・・
残り1台!のところでギリギリ駐車することが出来ました(^^;)
こちらに訪れたのは、海水浴のためではなく
ヒイアカにまつわる聖地のひとつであるこの場所を
どうしても自分の目で見て、そして感じたかったからでした。
火の女神 ペレの末の妹 ヒイアカ (Hi’iaka-i-ka-poli-o-Pele) は
美しく、素晴らしいフラの踊り手でした。
フラに携わっていらっしゃる方であれば
ほとんどの方がご存知かもしれませんね。
ヒイアカはハワイ島で生まれ育ったと言われていますが
カウアイ島にも、ヒイアカにまつわる聖地がたくさんあり
この地も、その聖地の中の大切なひとつとされています。
ケエ・ビーチは
ヒイアカとカウアイ島のチーフ ロヒアウが結婚し
幸せに暮らした場所であり
その物語は、
もっとも多くの人に親しまれてきた伝説のひとつかもしれません。
そんな伝説について、少しお話させて頂きたいのですが
とっても長くなりそうですし、ご存知の方も多いと思いますので
ご興味がお有りの方は、ぜひ続けてお読みいただけますと幸いです(*^^*)
・・・★・・・★・・・★・・・
ハワイ島プナにペレとその姉妹は暮らしていました。
ある日のこと、ペレが
「結婚相手を見つけるため、9日間の眠りに入る」
と宣言しました。
そして、末の妹 ヒイアカ に
「9日後に目を覚ますよう、生命復活のチャントを唱えるように」
と指示し、眠りにつきました。
深い眠りの中、ペレの魂は身体を抜け出し
遠くから聞こえるパフドラムとチャントの音を追って
カウアイ島へと旅立ちます。
そこで出会ったのが、ロヒアウ王子です。
2人はすぐに恋に落ちたのですが
期限の9日間はあっという間に過ぎ
ペレはハワイ島に残して来た身体に戻らなければなりません。
人間であるロヒアウを連れて帰ることが出来ないので
後で妹を迎えに来させるので待っていてほしいと言い残し
ペレは姿を消しました。
ヒイアカのチャントで眠りから覚めたペレは、妹たちに
「誰かカウアイ島までロヒアウを迎えに行って
40日以内に連れて戻って来てほしい」
とお願いするのですが
ペレの嫉妬深い性格を知っている妹たちは
誰も引き受けませんでした。
そんな中、
末の妹 ヒイアカがロヒアウを迎えに行くことになります。
ヒイアカは、ペレの頼みを聞き入れる代わりに、
自分が大切にしているレフアの森と
親友であるホーポエ には
決して手を出さないようにとお願いし
出発しました。
( ホーポエについて→ ★ )
ヒイアカは、旅の途中で
トカゲ男のパナエワや竜巻の化身マヒキなど
次々に現れる敵と戦いながら、
ようやくカウアイ島にたどり着きます。
でも、この時すでに
ペレが恋い焦がれたロヒアウは亡くなっていて
魂の抜けた亡骸は、トカゲの半神(クプア) キリノエによって
洞窟の中に捕らえられていました。
キリノエと戦い、
ロヒアウの亡骸を奪い返したヒイアカは
魂をロヒアウの亡骸に戻し、
弱っていたロヒアウが元気を取り戻すまでのひと月近くの間
献身的に看病しました。
そのうち、2人はお互いに心惹かれ合うようになるのですが
ヒイアカは、
姉 ペレ を裏切るようなことは決してしませんでした。
やっと元気を取り戻したロヒアウを連れて
ヒイアカはハワイ島に向けて旅立つのですが
ペレとの約束の期限 40日 は過ぎてしまっていました。
気が短いペレは
なかなか戻らないヒイアカがロヒアウと恋仲になってしまったのではないか
と疑い始めます。
そして、とうとう
ペレはヒイアカが愛していたレフアの森を焼き尽くし
幼馴染でヒイアカにフラを教えてくれたホーポエをも
焼き殺して石に変えてしまいました。
ペレはヒイアカとの約束を破ったのです。
ロヒアウを連れてハワイ島に戻ったヒイアカは
石になったホーポエと焼き尽くされたレフアの森を見て
大変怒りました。
・・・・・・・そりゃ、怒りますよね(>_<)
ロヒアウも
想像以上に気性が荒く、
嫉妬心の激しいペレの姿を目の当たりにして
しだいにペレへの思いが冷めていきました。
誠実で献身的なヒイアカと、お互いに魅かれ合いながらも
ペレを裏切ってはいけないと
必死に抑えていた気持ちを開放し
ロヒアウとヒイアカは、
わざとペレの目の前で抱き合いました。
・・・・なかなか、やりますね(´艸`*)
怒り狂ったペレは溶岩を流し
ロヒアウとヒイアカを殺そうとするのですが
ヒイアカも負けずに反撃します。
激しい戦いの末に、なんとか逃げ切った2人は
ロヒアウの生まれ故郷である、
カウアイ島のケエ・ビーチまでやって来て
夫婦として幸せに暮らしたとのことです。
歌や神話の世界で出会う、女神たち・・・
フラには、ハワイ神話の女神たちが大きく関わっています。
悲しみや怒りを乗り越え、
彼女たちが最後に安住の地として暮らした場所を訪れた時
自分も同じ時空に降り立ち、感情を共有できたような気がして・・・
ほんの少しだけ、彼女たちを身近な存在に感じることが出来ます。
ハワイの人々が大切に守り、継承して来られた伝統文化 Hula・・・
その地へ足を運び、
より深い理解と知識を身に着けることで
時空を超え、その存在を自分の心で感じる・・・
それが、自分にとって「フラを大切に踊る」ために
とても必要なことなのだと、改めて感じました。
Hulaに携われる環境に
そして、 Hulaに・・・
心より感謝を込めて。
最後までお読みくださり、
本当にありがとうございました。
《 続きます 》